徒然なる戰藻錄

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まるゆ絡みで潜れる輸送艦with大発動艇

はおヾ('ヮ'*)ノ

久方ぶりの四方山話。

今回は海軍の輸送艦艇。
大型建造で『三隈』狙いの建造を繰り返していたら、ついに『まるゆ』の建造完了数が2ケタに突入。
あまりの増産っぷりに怒髪天が有頂天になったので、ここでひとつ潜れる輸送艦について紹介してクールにダウンしようかとシアン化合物した次第。

◆伊號第三六一型潜水艦(丁型)
140208

以前にも四方山話などで紹介しましたが、日本海軍の主力潜水艦である大型潜水艦の伊號は、運用別に甲型・乙型・丙型にわかれていました。

甲型:潜水艦隊旗艦設備と水上機運用能力を持つ
乙型:水上機による偵察能力を強化した偵察特化艦
丙型:魚雷攻撃力に特化した攻撃型潜水艦


上記の3系統は日本海軍の対米主力決戦において漸減作戰の一部をなすものとして整備されてきました。これにつづく丁型潜水艦は、しかしそういった艦隊決戦思想とは無縁のものとして登場しました。

戰艦を押し立てての艦隊決戦思想に凝り固まっていたと思われがちの日本海軍ですが、ほかの四方山話にも載せたやうに、その決戦方針は戰艦、空母、潜水艦、驅逐艦などを有機的に組み合わせて運用するといふ総力戦的なものでした。
そういった決戦方針のなかにあって、昭和15年頃から海軍部内で、遠隔地への物資輸送を主目的とした潜水艦の計画が持ち上がりました。
欧州大戦(第一次世界大戦)のおり、英国は獨逸Uボートによる通商破壊戦で危機的状況に追い込まれました。
その悲劇が日本を見舞うことを想定し、敵潜に捕捉されにくい潜水輸送艦で内地と外地の輸送航路を確保しようといふものでした。

この計画は採用されず見送られ、日本はそのまま太平洋戦争に突入しました。

太平洋戦争がはじまって半年後、ある出来事が起きました。

昭和17年8月、米軍は南太平洋はソロモン群島のガダルカナル島への侵攻から日本軍の目を逸らすため、海兵隊を中部太平洋のギルバート諸島のマキン島に奇襲上陸させました。
この奇襲は潜水艦2艦に海兵隊を載せて行なわれました。
この奇襲結果から、日本海軍は潜水艦で陸兵を輸送し、遠隔地の離島を奇襲攻撃する潜水輸送艦の建造を計画しました。

それを後押しするように、海軍は潜水艦による離島奇襲を計画しました。
ガダルカナル島の攻防が激化していた昭和17年10月、日本海軍は陸戦隊員50名程度を通常型潜水艦の伊號潜水艦にのせ、ソロモン群島南方に位置するニュー・ヘヴリディーズ諸島のエスピリッツ・サント島を攻撃しようと目論みました。
この島はガダルカナル島の米軍を海空両面から強力に支援できる基地であり、さらに南方のニュー・カレドニア島のヌーメア、濠太剌利(オーストラリア)からの中継基地でもありました。

それだけに米軍の警備は厳重で、伊號潜水艦に載せられる50名程度の兵力ではどうにもならないことは明らかでした。山本聯合艦隊司令長官は兵士たちを無駄死にさせかねないこの計画を中止させました。

従来の潜水艦では陸兵の大量輸送はできない―――
軍令部は改マル五計画(改訂昭和17年度艦船建造補充第一期)で、陸兵輸送の丁型潜水艦『伊三六一潜』型の建造を決定しました。

決定した輸送潜水艦の要目は、
排水量:1,440噸(水上)/2,215噸(水中)
全長:73.5米
最大巾:8.9米
機関:艦本式二三號乙八型ヂーゼル2基1,850馬力(水上)/1,200馬力(水中)
最高速力:2軸推進水上13節(時速約24.1粁)/水中6.5節(時速約12粁)
洋上航続力:10節(時速約18.5粁)1萬5000海里(約2萬7780粁)
潜航航続力:3節(時速約5.6粁)120海里(約222.2粁)
燃料搭載量:重油282噸
潜航深度:75米(潜航可能深度およそ200米)
乗員:55名
武裝:14糎單裝砲1基、25粍單裝機銃2挺、魚雷2本だけを装填した魚雷発射管2門
輸送物件:人員110名、陸戦裝備類、運貨船、特殊護謨浮舟(ゴム・ボート)など艦内65噸、艦外20噸

丁型潜水艦は昭和18年から順次、起工されていきましたが、建造工程を短縮化するなどの措置を取りましたが、1番艦の完成は昭和19年春であり、そのころには当初の陸兵輸送による離島奇襲の目論見は失われ、敵勢力圏化に孤立した友軍基地への輸送へと運用目的は変化していました。

昭和19年初頭、水陸両用戰鬪車輛である特四式内火艇による、マーシャル群島メジュロ環礁の米空母策源地奇襲が計画され、その母艦に丁型は選ばれました。
140208b
特四式内火艇

この計画は古賀峯一聯合艦隊司令長官の殉職、および海軍部内の反発にあって中止され、丁型はふたたび離島への輸送用潜水艦として運用されることとなりました。

丁型である『伊三六一潜』型は、建造原案が戦前に用意されていたこと、ブロック建造方式の採用や既製機関を流用するなど工期短縮を図ったこともあり、昭和19年末までに計画された11艦すべてが完成しました。

丁型は艦内65噸、艦外20噸といふ輸送力があり、これは通常型潜水艦の4倍もの輸送量でした。
さらに最終11番艦である『伊三七二潜』は魚雷発射管を全廃し、艦内輸送力を90噸にまで拡充しています。

しかし、輸送潜水艦であるこれら丁型には、昭和20年から人間魚雷『回天』の母艦という役目が与えられます。
広めの甲板は『回天』を搭載するのに適しており、最大で5基の『回天』を搭載できました。

丁型を写した写真の多くが甲板に『回天』を載せているのはそのためです。

丁型潜水艦は輸送用とはいえ、輸送から対艦攻撃と幅広い運用がなされた戦時建造の潜水艦としては珍しい活躍艦でした。
それゆえに消耗も激しく、改良型潜水輸送艦を含めた実働12艦のうち、終戦時に残っていたのはわずか4艦だけでした。


丁型潜水艦の外観の特徴のひとつが、艦橋構造物です。

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140208d

『伊三六一潜』型潜水艦の艦橋は上の2つの写真からもわかるとおり、逆三角形をしています。
これは電波を乱反射させるためのもので、現代のステルス技術と同じ理論により採用された形状です。


最後に―――
艦これで『あきつ丸』が初期装備としている大發動艇についてかるくご紹介。

大發動艇、通称大發(だいはつ)。
これは日本陸軍が開発した上陸用舟艇で、大發動艇、小發動艇の2型式あり、両型あわせておよそ6,000艇が生産されました。
日本海軍も輕輸送や連絡用として独自に両型式あわせておよそ1,100艇ほど生産しました。
なお、大(小)發動艇は陸軍での呼称であり、海軍が運用する際は運貨船と呼びます。
140208e

大發動艇は重量11噸、全長14.9米、最大巾3.4米、60馬力のヂーゼル機関を搭載し、最大で7.8節(時速約14.5粁)で航行することができました。
積載能力は人員70名もしくは13噸までの物資を載せることができました。

なお、南方戦線ではこれに25粍單裝機銃や47粍速射砲(対戦車砲)を仮設し、米軍の魚雷艇に対処したという記録が残っています。



壁|'-')ノよいお年を。
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