徒然なる戰藻錄

WoTとWoWSをプレイしているところなのです

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爆弾と魚雷

はおヾ('ヮ'*)ノ

今回は爆弾と魚雷について、簡潔にご紹介。

さて、まずは爆弾や魚雷を積む航空機ですが...

艦これでは空母に搭載される攻撃専用機として艦上爆撃機、艦上攻撃機、戦闘爆撃機がありますが、それぞれの任務分担は概ねこんな具合。

◆艦上戰鬪機
艦隊上空の直衛任務(直接掩護=直掩とも呼ぶ)や攻撃隊に随伴しての護衛任務。戰鬪機単独出撃による敵戰鬪機撃滅を狙った航空撃滅戦を担当。

◆戰鬪爆撃機
戰鬪機に重量級の爆弾、ロケット弾を搭載して艦上爆撃機の代役をこなさせる機体。今日でいうところのマルチロール・ファイター(多用途戰鬪機)。ただし、爆弾を積んでいる状態では機体の動きが鈍いため、対戰鬪機戰鬪を実施するには爆弾を投下するか捨てるかしなければならない。

◆艦上爆撃機
爆弾を搭載し、命中精度の高い急降下爆撃を実施する。このことから急降下爆撃機とも称する。
急降下爆撃を実施するにはそれなりの運動性が求められるため、戰鬪機の代役として用いられることもある。その機動性を活かして対潜哨戒も実施する。

◆艦上攻撃機
魚雷、大型の爆弾を搭載して水平爆撃を実施する。雷撃専門のため、雷撃機とも称する。重量級兵器を搭載するため機体が大きめで、燃料搭載量も多く、航続力も長いため、偵察機として用いられることもある。


おおまかな攻撃方法などは、鎮守府のすヽめVOL.2の58ページに載っているので、それも参照してくだしあ。

◆急降下爆撃
140118

急降下爆撃は、現代のやうなコンピュータ制禦のハイテク戰鬪システムや、レーダー誘導/レーザー誘導といったスマート爆弾など影も形もなかった当時、もっとも命中精度の高い対艦/対地攻撃手段でした。
その反面、重量級の爆弾は搭載できず、最大で1,000ポンド(およそ500瓩)までの爆弾を搭載するのが精いっぱいであり、そのため重装甲を誇る戰艦に致命的な打撃を与えることは困難でした。

急降下爆撃実施時の爆撃侵入高度はおおむね6,000~8,000米でした。これは敵戰鬪機の妨害を避けるためでしたが、大戦中盤以降、米軍の対空捜索電探の能力向上と、それを搭載したレーダー・ピケット艦の前方配備により、高い高度から侵入すると容易に察知され、激しい邀撃に曝されることが増えてきました。
そのため、敵艦隊に接近するまでは敵電探に捕捉されにくい低高度を飛行し、敵艦隊至近に達したら急上昇して高度を稼ぎ、およそ3,000米程度から急降下を開始するようになりました。

上図のAの位置からおよそ60度の降下角で急降下を開始ます。
急降下速度は一挙に270節(時速約500粁)を超え、敵艦に回避の余裕を与えぬうちに投弾高度にまで達します。

投弾高度は上図のBの位置で、高度は計器示度450米で、爆弾投下と同時に操縦員は操縦桿を力の限り引いて機首を引き上げます。
この時点で敵の激しい對空射撃に曝され、機体各部に銃弾や爆裂して飛び散る砲弾の破片がひっきりなしに当たります。

機体の引き上げ動作後、高度は惰性により海面から100~150米程度にまで下がります。
上図のCの位置で、敵の追撃射撃や護衛艦の対空射撃を躱すため、さらに高度を下げて、プロペラが海面を叩くぐらいの超低空(3~5米)を必死になって離脱していきます。


次は、日本海軍が用いた主な爆弾類を紹介します。
日本海軍は爆弾の重量を番号で示しており、30瓩なら3番、250瓩なら25番といった風になっています。映画や小説などで、日本海軍の軍人さんが瓩で爆弾の大きさを示すことがよく見受けられますが、それを番号に言い換えればより一層、往年の海軍の空気を感じることができるのではないでせうか?

ちなみに―――
海軍は艦艇を主要目標としているため、対艦攻撃に用いる爆弾は《通常爆弾》、地上攻撃用の爆弾は《陸用爆弾》と呼称して区別していました。

▼九八式二五番陸用爆弾一型
140118b22

昭和13年(1938年)に採用された地上攻撃用の250瓩級爆弾。厚さ400粍の鉄筋コンクリートを貫通することが可能。
艦上爆撃機、艦上攻撃機、陸上攻撃機、陸上爆撃機、戰鬪爆撃機に搭載可能。


▼八〇番陸用爆弾
140118c22

昭和13年(1938年)に採用された地上攻撃用の800瓩級爆弾。厚さ400粍の鉄筋コンクリートを貫通することが可能。
艦上攻撃機、陸上攻撃機、陸上爆撃機に搭載可能。


▼九九式二五番通常爆弾一型
140118d

昭和14年(1939年)に採用された対艦攻撃用の250瓩級爆弾。厚さ50粍の甲鈑を貫通することが可能。
艦上爆撃機、艦上攻撃機、陸上攻撃機、陸上爆撃機、戰鬪爆撃機に搭載可能。


▼二式五〇番通常爆弾一型
140118e

昭和17年(1942年)に採用された主に戰艦や一等巡洋艦といった大型艦攻撃用の500瓩級爆弾。厚さ80粍の甲鈑を貫通することが可能。
艦上爆撃機、艦上攻撃機、陸上攻撃機、陸上爆撃機、戰鬪爆撃機に搭載可能。


▼八〇番通常爆弾一型
140118f

昭和13年(1938年)に採用された対艦攻撃用の800瓩級爆弾。厚さ70粍の甲鈑を貫通することが可能。
艦上攻撃機、陸上攻撃機、陸上爆撃機に搭載可能。


▼九九式八〇番五號爆弾
140118g

真珠湾攻撃に向けて昭和16年(1941年)に急遽開発・採用された対艦攻撃用の800瓩級爆弾。『長門』型戰艦の41糎砲弾をもとに製作され、米戰艦の厚さ150粍の甲鈑を貫通することが可能。
九七式艦上攻撃機に搭載され、戰艦USS『アリゾナ』BB-39撃沈の戦果を挙げた。

140118h
爆撃により大破した戰艦アリゾナ


◆雷撃
140118I2

ミサイル万能の現代と違い、当時は効果的に敵洋上艦を撃沈する至高の対艦兵器が魚雷でした。
しかし、魚雷は重量級の兵器であり、搭載した航空機は鈍重で敵機のよいカモであり、敵艦の對空射撃に曝されやすい欠点もありました。

機速も加わって高速度で敵艦を直撃する急降下爆撃の爆弾と違い、魚雷は敵艦よりそれなりに優速であるだけで、その回避は容易でした。
そのため、魚雷を敵艦に確実に叩き込むには、敵艦へ接近する限られた距離と時間の中で、確実な射角を計算し、機体を操縦する熟練のワザが必須でした。
もしくは―――

急降下爆撃と同時あるいは左右両舷から挟み撃つように雷撃する……といふ手段を採る必要がありました。

さて―――

上の図のPは雷撃機が敵艦へ向けて魚雷を投下する位置で、この時の敵艦の位置はCになります。
C~Pの照準距離は、魚雷投下時の敵艦との距離。この距離が短いほど命中率は高くなりますが、対空砲火にやられる危険も高まります。さらに魚雷投下後の回避行動が困難となり、最悪の場合、敵艦に激突する危険もありました。

方位角は魚雷投下時の敵艦と照準線との角度。
射角は魚雷投下時の雷撃機と照準線との角度。

Aは敵艦が直進した際の魚雷命中点。
Bは敵艦が内側に面舵回頭した際の魚雷命中点。
Dは敵艦が外側に取舵回頭した際の魚雷命中点。

雷撃機がその時その時の射角で魚雷を投下すれば、敵艦が直進もしくは左右に転舵して回避しても魚雷はA・B・Dのいずれかで命中する―――
この射角を必中射角、射点を必中射点、この射法を必中射法と称します。


投下された魚雷は雷道と称する針路を通って敵艦へと突き進んでいきます。
140118j

投下された魚雷は一時的にかなり深く沈みます。これを沈度といい、これが深いと魚雷に設定した駛走深度に復帰するのが遅れ、命中確率が低下します。
そのため、沈下してから調定深度に達するまでの射入雷道を短くする必要がありました。短くするためにはなるべく低い高度での魚雷投下が望まれました。

真珠湾攻撃のときは、真珠湾の平均水深が12米と浅いため、プロペラの先端が海面を叩くほどの低高度から魚雷を投下しても、すべての魚雷は海底に激突して使い物にならなくなってしまいます。
そこで、日本海軍は沈度を低減させる安定機と安定舵を開発し、度重なる投下実験で、雷撃速度160節(時速約296.3粁)、機首角度0度、高度20米で投下することで、沈度を12米以内に収めることに成功しました。


最後に、映画《永遠の0》に因んで、零式艦上戰鬪機に搭載できた各種爆弾類について軽くご説明します。

◆通常/陸用爆弾
■九七式六番陸用爆弾改一
全長102.5糎、直径20糎、重量59.7瓩、炸薬23.6±0.6瓩。
厚さ200粍(400粍といふ資料も有り)の鉄筋コンクリートを貫通可能。

■九九式六番通常爆弾
全長111.4糎、直径22.6糎、重量63.3瓩、炸薬30±1瓩。
厚さ25粍の甲鈑貫通可能。高度2,000米から投下すると厚さ50粍の甲鈑を貫通可能といふ資料も有る。

■三式六番陸用爆弾
全長102.5糎、直径20糎、重量66.4瓩、炸薬23.5±0.9瓩。
厚さ200粍の鉄筋コンクリートを貫通可能。

■三式二五番陸用爆弾
全長181糎、直径30糎、重量239.4瓩、炸薬95±2瓩。
弾体と弾頭が一体化した爆弾で、厚さ400粍の鉄筋コンクリートを貫通可能。

■三式二五番四號爆弾
全長188.4糎、直径30糎、重量315.2瓩、炸薬3.98瓩。
装甲貫徹力を増すためロケットを装着した急降下爆撃用対艦攻撃爆弾。


◆特殊爆弾
■九九式三番三號爆弾
全長69.3糎、直径14.7糎、重量32.5瓩。
昭和17年3月に採用された対航空機攻撃用爆弾。144乃至145個の黄燐入り弾子を内蔵している。各弾子は全長3糎、直径2糎ほどで、厚さ30粍の松板を貫通する威力を持つ。
敵機若しくは敵機編隊の上空で投下し、内蔵する時計式発火装置により空中で爆発。毎秒150米の速度で散布角100度の傘状に彈子が飛散して敵機を灼くもので、艦これ的に言えば、戰鬪機が用いるミニ三式弾。
零戦は主翼に最大4箇まで搭載できた。

■二式六番陸用爆弾
全長98.2糎、直径25糎、重量56.5瓩。
小爆弾5箇を内蔵した、今日でいふところのクラスター爆弾。地上施設や飛行場滑走路を攻撃するために用いられた。
弾体がおよそ1,000回転すると小爆弾が飛び散るため、旋転爆弾とも呼ばれた。

■二式六番二一號爆弾
炸薬500瓦の詰まった1瓩の小爆弾36箇を内蔵した、いわゆるクラスター爆弾。投下後、遠心力でケースが開き、最大で500米の範囲にわたって小爆弾を降り注ぐことができた。
昭和18年10月採用の一型は全長108.5糎、直径21.9糎、重量52.7。
昭和19年7月採用の二型は全長113.5糎、直径24糎、重量56.5瓩。

■仮称三式六番三號爆弾
全長101糎、直径20糎、重量62瓩。
九九式三番三號爆弾を大型化したもので、弾子は270個に増え、黄燐の量も増えている。散布角90度の範囲に秒速300米の速度で飛散した。
零戦は主翼に最大2箇まで搭載できた。

■三式二五番三號爆弾
全長180.3糎、直径30糎、重量246瓩。
飛行場攻撃用の大型三號爆弾として昭和18年10月に採用された。
燃焼時間20秒のチョコールテルミット焼夷弾子780個を内蔵しており、最大で直径600米の範囲に降り注いで施設や航空機を灼き尽くす。
零戦は胴体下面に1発を搭載できた。

■三式二五番三號爆弾二型
全長180.3糎、直径30糎、重量259.5瓩。
昭和19年11月に採用され、仮称三式二五番三號爆弾とも呼ばれた飛行場攻撃用大型爆弾。黄燐45瓦のつまった弾子1,086箇が内蔵されている。

■三式六番二三號爆弾
全長102.5糎、直径20糎、重量62.5瓩、炸薬23.6瓩。
飛行場攻撃用時限爆弾。砂地なら1米ちかく地中に埋没し、時限信管により一定時間が経過すると起爆する。

■三式六番二七號爆弾
全長135.9糎、直径21糎、重量66.8瓩。
一八試六番二七號爆弾として開発された三號爆弾のロケット仕様。昭和20年3月に採用された。
黄燐6瓦のはいった弾子135箇を内蔵しており、60度の角度で傘状にひろがって敵機を灼きはらった。

■三式一番二八號爆弾
全長71.8糎、直径14糎、重量7.7瓩、炸薬600瓦。
昭和19年9月に採用された空対空ロケット弾。自由落下で時限信管起爆の三號爆弾では効果的な敵機攻撃は期待できないとして、ロケット仕様の一撃必墜兵器として開発された。
ロケット推進で秒速400米にまで加速できた。
本土防空戦では、地上に落下して被害が出るのを防ぐため、発射後3~5秒で起爆するよう調整された。

■三式二五番三一號爆弾
全長189.6糎、直径30糎、重量190瓩、炸薬97瓩。
飛行場や地上目標などの爆撃に用いる、現代的に表現するならピンポイント爆撃が可能な爆弾として開発された。有眼爆弾とも呼ばれ、九八式二五番陸用爆弾に光電管を使用した特殊発火装置を内蔵した。
投下高度に関係なく、地上7~15米に達すると起爆するようになっていた。

■三式六番三二號爆弾
全長50糎、直径11糎、重量10瓩。
飛行場の在地敵機を破壊することを目的とした爆弾。
6箇の弾子を内蔵しており、それらが起爆するとおよそ7,000個の破片が周囲に飛び散って機体を損傷させる。


以上のような爆弾やロケット弾のほかに、米軍が採用して日本軍の艦船を数多く沈めたスキップ・ボミングを真似てできるようになった三式二五番八號爆弾や、対潜攻撃用の九九式六番二號/一式二五番二號といった爆弾、潜水艦や上陸用舟艇を攻撃するロケット推進爆弾の仮称五式一番九號/同六番九號といった試作爆弾もありました。

なお、実戦で使用されたことはありませんが、毒瓦斯を充填した特藥爆弾もありました。



壁|'-')ノよいお年を。
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コメント

NO TITLE

管理人さま

稚拙な質問にお応え頂き感謝です!

日本だけでなく相手側のことを知るとこで
いっそう興味がわきますね。
ありがとうございました!

Re: NO TITLE

> 『急降下爆撃の一例』に描かれている空母はなんというのでしょうか?
これは合衆国海軍のヨークタウン級航空母艦1番艦USSヨークタウンCV-5です

世界初の空母海戰たる珊瑚海海戰に参加後、撃破損傷状態を3日間の応急修理で済まし、ミッドウェイ海域へ緊急出撃した空母ですね
飛龍から数度の攻撃を加えられたものの、依然として洋上に浮かんでいましたが、伊168潜によって護衛艦もろとも撃沈されました

これの2番艦USSエンタープライズCV-6は赫々たる武勲に恵まれ、3番艦USSホーネットCV-8はドゥーリットルの東京空襲に際してB-25B改爆撃機を積んで発艦させた空母ですね

NO TITLE

はじめまして
いつも興味深く拝見させていただいてます。
内容とは少しずれるのですが
『急降下爆撃の一例』に描かれている空母はなんというのでしょうか?
色々調べてみたのですが
イギリス船籍のものなのかどうかも判らず
ご教授いただけると助かります。

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