徒然なる戰藻錄

WoTとWoWSをプレイしているところなのです

海軍航空隊

はおヾ('ヮ'*)ノ

横須賀鎮守府は陸戦隊が周囲を包囲していて着任できません。

そこで―――

ヒマすぎるので珈琲片手に簡単に四方山話です。

艦これは基本、日本海軍の艦艇を中心に扱っていて、航空兵力は艦載機(水上機含む)が殆どです。

さて、海軍の航空機というと、たいていは空母機か水上機、現代であれば艦載ヘリといったところを連想されることでせう。
ところがどっこい、海軍にだって陸上運用しかできない機体があるのです。

海上自衛隊では対潜哨戒機がこれに該当しますネ。

なら―――

旧日本海軍ではどうだったのか?

日本海軍が初めて航空機の運用を始めたのは、明治から大正に代わってまもない大正元年(1912年)11月のことでした。
この年の6月(明治45年)、横須賀鎮守府に航空術研究委員会が発足し、神奈川県追浜で金子養三海軍大尉がモーリス・ファルマン水上機を使って海軍初の飛行を成功させました。
そして大正5年(1916年)、横須賀の追浜に《横須賀海軍航空隊》が開隊し、航空機の本格運用が始まりました。

昭和3年(1928年)には、正規空母『鳳翔』、改造大型空母『赤城』の空母2艦と附属驅逐隊(第六驅逐隊:驅逐艦『梅』、『楠』)からなる第一航空戰隊が発足。これにより、陸上基地と水上機母艦による水上機運用が主だった海軍航空隊は、さらなる遠隔地への航空軍事力の投影が可能となりました。

ちなみに、『鳳翔』は艦これでは輕空母ですが、設計段階から空母として建造されている空母を正規空母と呼ぶため、『鳳翔』はリッパな正規空母と呼びます。
一方、『赤城』はもともとは巡洋戰艦であり、それを空母に転用した改造空母なので、厳密には正規空母としては扱われません。

空母の運用が本格化し、海軍が運用する航空機は以下のごとく多様化していきます。

◇艦上戰鬪機
空母をベースとして運用される戰鬪機。制空、護衛、直掩などが主任務。空母のみならず、陸上基地にも進出し、海軍基地航空隊の主力機として活動する。基本1人乗り。
代表機:九五式艦上戰鬪機/九六式艦上戰鬪機/零式艦上戰鬪機/烈風/紫電改二/陣風
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所沢航空記念公園で公開された生産当時の栄発動機を載せた零戦

◇艦上爆撃機
空母をベースとして運用される小型爆撃機。当時、もっとも命中率の高い攻撃法であった急降下爆撃をこなすため、良好な運動性と頑丈を誇る。概ね2人乗り。
代表機:九六式艦上爆撃機/九九式艦上爆撃機/彗星

◇艦上攻撃機
空母をベースとして運用される攻撃機。艦船攻撃のエキスパートであった魚雷を運用するため、艦上雷撃機とも呼ばれた。運動性は悪いが、800瓩に達する魚雷を運用するため、兵器搭載量は艦上爆撃機よりも多い。長い航続力と、偵察員を含む3人乗りの機体がほとんどのため、偵察機としても用いられた。
代表機:九二式艦上攻撃機/九六式艦上攻撃機/九七式艦上攻撃機/天山/流星
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逆ガル翼が特徴の流星

◇艦上偵察機
空母をベースとして運用される偵察専用機。長大な航続力と、敵戰鬪機の追撃を振り切れる快速性がウリ。空母の搭載数を圧迫する割に、攻撃力がないため、艦上偵察機を本格的に開発・運用していたのは日本海軍のみ。
二式艦上偵察機は採用前だった彗星を改造して製作された。
代表機:二式艦上偵察機/彩雲

◇水上偵察機
戰艦、巡洋艦、水上機母艦、地上滑走路の建設が不可能な地域で運用される。偵察のみならず。対潜哨戒、船団護衛、直掩、連絡、軽貨物輸送など多岐に及ぶ任務をこなす。
水上観測機もこの分野に含まれるが、航続力が短い欠点をもつ。
限定的な能力になるが、潜水艦搭載可能な水上機もここに含まれる。どうやら日本海軍は最高性能の水上機を開発するスキルを持っている模様。
代表機:九一式小型水上偵察機(潜水艦用)/九四式水上偵察機/九五式水上偵察機/零式水上偵察機/零式小型水上偵察機(潜水艦用)/紫雲/瑞雲/零式水上観測機

◇水上戰鬪機
空気抵抗の大きい浮舟をもつ水上機に空戦性能をもたせた機体。日本海軍でのみ本格運用された。水上機にかける日本海軍の情熱は異常。艦これでも出てくる紫電の母体が水上戰鬪機・強風なのは有名。なお、二式水上戰鬪機の母体は零式艦上戦闘機。
代表機:二式水上戰鬪機/強風
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紫電の母体となった強風

◇水上爆撃/攻撃機
特殊攻撃機・晴嵐が該当。『伊四〇〇潜』型が艦これに登場するころには、この機体も出てくると思われ。
代表機:晴嵐

◇飛行艇
戦前、飛行艇は民間航空路にも投入されるほど世界中で使われていた。海軍ではその大きさを利して偵察、哨戒、連絡、輸送などに用いた。
代表機:九七式飛行艇/二式飛行艇

◇練習機
いくら海軍でもやはり練習機がないとやっていけない。
代表機:二式陸上初歩練習機/九三式陸上中間練習機/二式陸上中間練習機/九三式水上中間練習機/機上作業練習機・白菊/九六式練習戰鬪機/零式練習戰鬪機

このあたりまでは、海軍のヒコーキ、と言われてピンとくるところですネ。

それでは、いよいよ……

海軍ってこんなのも使っていたの? というタイプの機種を紹介です。

◇局地戰鬪機(乙種戰鬪機)
代表機:雷電/紫電/震電/秋水
海軍基地の陸上防衛を行なう戰鬪機。艦上機と違って離着陸時の制約がさほど厳しくないため、概ね、大型で、高出力発動機を搭載し、速度や上昇性能に優れる。
艦これの紫電改二は、艦上戰鬪機仕様に改造した実在機。震電改は艦これ仕様です。

◇夜間戰鬪機(丙種戰鬪機)
代表機:月光/極光/零式夜間戰鬪機/彗星夜間戰鬪機/彩雲夜間戰鬪機
海軍基地の夜間防空を行なう機体。長時間の滞空能力と、敵重爆撃機を確実に撃墜できる大口径機銃を搭載するため双発の大型機が殆ど。大戦終盤、厚木の航空隊では零式艦上戦闘機、彗星、彩雲の操縦席後方に斜め上を向いた機銃を取り付けた改造夜間戰鬪機を運用していた。
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スミソニアン博物館に展示・保存されている月光

◇陸上攻撃機
代表機:九六式陸上攻撃機/一式陸上攻撃機/深山/連山
爆撃、雷撃、哨戒、連絡などに用いられた陸上運用前提の大型機。九六式、一式は中型攻撃機=中攻と呼ばれた。深山、連山はさらに大型機のため、大型攻撃機=大攻と呼ばれた。

◇陸上爆撃機
代表機:銀河/富嶽
陸上攻撃機は運動性があるとはいえ、雷撃や水平爆撃しかできないため、急降下爆撃のできる双発機を……ということで求められた機種。とくに富嶽は架空戦記でひっぱりだこの開発中止のクセに知名度の高い機体。
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B-29よりも大きな機体だった富嶽

◇陸上偵察機/哨戒機
代表機:九八式陸上偵察機/二式陸上偵察機/景雲/東海/大洋
基地航空隊に戦略偵察・戦術偵察能力を持たせるために採用された。九八式陸上偵察機は陸軍の九七式司令部偵察機の海軍仕様。二式陸偵はのちに夜間戰鬪機・月光へと発展していく。景雲はのちにジェット偵察機として開発されるも試験中に終戦を迎える。
東海は日本海軍初の対潜哨戒機。大洋は全木製の夜間哨戒機として開発するも、設計段階で終戦となる。

◇輸送機
代表機:零式輸送機/九七式輸送飛行艇/晴空
大量輸送には船舶が向いているが、迅速な輸送となると航空機が一番。そこで海軍も輸送機を使用。零式輸送機は昭和15年当時に世界で最も優秀な米国ダグラス社製DC-3を国産化して運用。九七式輸送飛行艇は九七式飛行艇を、晴空は二式飛行艇を改造した機体。

◇特殊機
代表機:桜花/橘花/梅花/神龍
桜花:ロケット推進の体当たり専用機。弾頭炸薬量1.2噸、最高速力650粁ちかくに達した外道の兵器。
橘花:日本初のジェット機。なお、当時はジェット・エンジンもロケット・エンジンもあわせてタービン・ロケットと呼んでいた。攻撃機として開発されていたが、終戦までに戰鬪機型、偵察機型なども研究された。
梅花:パルス・ジェット推進の体当たり攻撃機。
神龍:体当たり攻撃用ロケット・グライダー。目的は上陸してきた敵戦車など。
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体当たり攻撃機・桜花


艦これでもこういった海軍の陸上用機とかでてくれると、聯合艦隊の体裁も整うと思うんですけどネ。

深海棲艦隊による侵攻もやりたい……なんていうからには、こういった陸上基地航空隊との連携による邀撃もありじゃないですかネ。

なお―――

TOKUMA Anime Collectionの『THE COCKPIT』に収録されている《音速雷撃隊》は、架空ではありますが、桜花による特攻攻撃を描いたアニメ作品で、空戦シーンなどは迫力の一言に尽きます。
見て損はない逸品です。



壁|'-')ノよいお年を。
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